太陽系の惑星運動の方程式
質量Mの周りを、質量mの物体が、万有引力の法則のもとで回転する運動方程式
この運動方程式は、x-y座標系よりも
極座標系が便利です。
「極座標変換への微分応用《を参考にしてください。
このファイルの最後の式から、以下の微分方程式が
出てきます。
(6)、
(7)を解くためにrの代わりに逆数の u を導入する
新しい従属変数 u を導入
r=
1
u
(5)
これにより
(7)式から
(8)式が得られる
d
q
dt
=2hu
2
(8)
(5)式の両辺をtで微分する(手計算)
dr
dt
=-
1
u
2
du
d
q
d
q
dt
dr
dt
=-2h
du
d
q
(9)
(9)式の両辺をtで微分する(手計算)
(8)式より
d
2
r
dt
2
=-2h
d
2
u
d
q
2
d
q
dt
d
2
r
dt
2
=-2h
d
2
u
d
q
2
(2hu
2
)=-4h
2
u
2
d
2
u
d
q
2
d
2
r
dt
2
=-4h
2
2u
2
d
2
u
d
q
2
(10)
この種の微分方程式の解は以下の式になる
u=acos(
q
+
a
)+
GM
4h
2
uからrに戻すと
r=
1
acos(
q
+
a
)+
GM
4h
2
r=
l
1+
e
cos(
q
-
a
)
l
=
4h
GM
e
=
Ö
1+
4ah
2
(GM)
2
0<
e
<1
の時は楕円になる
長径短径が
a
,
b
の時の楕円の面積はπ
ab
である。
h は面積速度である。
したがって周期 T は以下の式で求められる。
T=
π
ab
h
a
=
1
2
l
1+
e
+
l
1-
e
l
=
a
(1-
e
2
)
b
=
a
Ö
1-
e
2
4h
2
=GM
l
=GM
a
(1-
e
2
)
T
2
=
πab
h
2
=
4π
2
a
2
GM
=
4π
2
a
2
GM
この式から太陽の質量を計算できる。
M=
4π
2
a
3
GT
2
地球公転の周期は
T=3.155815
×
10
7
s
長軸の長さ
a=1.4959787
×
10
11
m
重力定数
G=6.67428
×
10
-11
m
3
s
-2
kg
-1
したがって
太陽の質量 M
M=
4π
2
a
3
GT
2
=1.98842
×
10
30
kg
ちなみにWikipediaで調べた値
1.9891
×
10
30
kg